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(写真4-2)又5(写真5-1)はRにNをかけたものです。主根は太く、主枝根(横根)は、主根の上部より25cm下部より6本に分かれて出ている。 この状態も非常に珍しい出方である。 また、ごく一般のKHRでは、日本ナシを接木しても主根、主枝根(横根)、細根に至るまで良い結果が出ている。 この種も中国種です。
今のことろ、どの種においても黒星や黒班病の発生は見られない。 2012年度に混雑した種は、TYHにNをかけた品種である。 (写真6)この種は1年生であるため、まだまだ未知のものがある。 なぜかというと、過酷な土地に自生した者同士をかけ合せたもので、私の考えまた、何種かにNをかけ合せた経験により、より多く期待している。 また、当初はTYHを混雑していたからである。 2014年にはK1とPを混雑する予定だ。 この種はやはり過酷な地に存在し、前に紹介した(写真5)のような根の張り方が独特でかなりの細根も持ち合わせている。 Pについてだが、安定した主枝根(横根)がしっかりと何本も出ている。 この2種類の混雑種は、かなり良いのではないかと期待している。
また、チベット高原や、スリランカの高地に自生している梨も見逃せない種類であろう。 これからの温暖化対策に、役に立つ台木になる可能性があるのではないか。 まだまだ、私の台木の研究は終わりなく続くであろう。
参考資料 品種名KHの台木 | |||
2014年、年秋に朗報が入る。 それは中国北部の梨と新疆の梨を混雑した梨である。 新疆で開発した梨ということで詳しくはわからないが、まさしく私の理想とした台木が、できるかもしれない。
今までの経験から、鋸葉が鋭く、刻みが深ければよい台木になりやすく、病気 に強いことがわかっている。 また、根張りもよいのではないかと思う。(台木研究データ1 写真1.2.3.4)で見るとわかる。 又、この種は種が1果からたくさん取れる可能性がある。 この種が手に入れば良いのだが、努力してみる価値はありそうだ。 これまでの経過で、中国種の混雑種(日本種)はほとんどが黒星病などの葉芽の病気に強く、又主幹部は輪紋病などに強いのがわかっている。
このことから、参考資料のKHを使い、日本種でも種のよく入る種と混雑すれば、より多くの種子が採取できるのでないかと思う。 そこで、1つの考えは、KHやK1などと、日本古来のイワテヤマナシ(この種の大きくなる種)と混雑しても、良質の台木候補ができる可能性があるのではないか、日本種には日本種が少しでも入れば、台木と品目種で不和合性の発生はなくなると思う。
しかし、今のところは中国種同士混雑し、日本種を接ぎ木しても不和合性は見られない。 このことからも、梨族であれば、特別のことがなければ和合するであろう。 まだまだ可能性は無限大に広がるであろう。
N、X、TYHの根の状況を見た。(下写真1.2) 1年生で、高さ約1.5m、太さは1.2cmです。 深さ60㎝まで掘り下げた状態である。 主根の周りに脇根候補がかなり出ています。 それと主根が見える範囲ですと、2本かなり深く入り込んで見えます。 この種は過酷な地どうしを混雑したものである。 掘り下げてみるとかなりの直根、横根、細根などかなり多くみられる。
(台木研究データ1 写真3.4)これを見ると、1年生とは見られないほどの根の成長ぶりである。 この様な根の張り方は、いままでのマメナシ系には見られない張り方である。 脇根部分より、細根が出ているのを見ると、この細根部分が成長すると、脇根などに成長する可能性がある。
火山灰土ではある程度20㎝から30㎝下部まで、脇根が成長し細根を作り出すことにより、紋羽病は地上部より下部まで10㎝から15㎝部分が一番感染しやすいといわれている。 その為かりなくなるのではないかと思う。
下写真を見るとわかるように、かなりの細根が主根部分より出ており、その細根が地下に向かって伸びているのがわかる。 このように脇根、細根と地下深く伸び、また一方では脇根が地上より20㎝から30㎝位を、木の成長に合わせ伸びていくことがわかる。
この地下に伸びた脇根から、地上近くに細根を伸ばし、養分を吸収するようになるので、近年の春先から夏にかけての少雨、高温に対しての効果が期待できる。 特に近年では、6月に少雨になり、一番養分を必要とする時期に吸収できず、7月中旬まで少雨、乾燥が続くことが多くなりつつある。 また、8月になると高温、乾燥が続く昨今である。 成木の根の状態を見ると、地上近くの細根が高温、乾燥によりかなりのダメージがあることがわかる。これはかん水が出来ず地割れがあるところを観察すればわかる。 細根部分が空気と接している部分は、ほとんどが乾燥死滅しておりその機能ができていないことがわかる。
この様な気象条件の中でも、下写真のような根の張り方は、かなり効果があるのではないかと思う。 それは、脇根の深さである。 乾燥している土壌より深く張り、そこから地上に向かい細根を伸ばしているので、高温、乾燥に強いのでないか。また、火山灰土地はとくに乾燥に弱く樹勢に影響を与えることが多く、紋羽病の発生の原因の一つになっている。
なぜ、この種はこのような成長をするのかというと成り立ちにある。 過酷な地に自生している同士を混雑して育成したものである。 両種とも山岳地帯や寒く乾燥地帯の種であるから、根の成長が独特の伸びになったのではないかと思う。 この種の成長を見ながら、紋羽病の発生が多い園地での試験を続けて、結果を観察することにする。
また、根頭癌腫病の危険をさけるためと、台木本来の特性を出すために、地上部分より分岐部分に接木することにする。 (台木研究データ 写真1.2.3.4)
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